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2009/02/09 UPDATE

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INDEX 阿佐ヶ谷スパイダースのもうひとつの入り口。SPIDERS INDEX #004伊達 暁×伊賀大介×中山祐一朗

伊達 暁×伊賀大介×中山祐一朗
『About the Anti clockwise Wonderland』

いよいよ幕を開けた阿佐ヶ谷スパイダース新作公演『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』。今回は『少女とガソリン』『失われた時間を求めて』に続き衣裳を担当した伊賀大介さんを、中山祐一朗、伊達暁が迎え、今回までの共同作業について、じっくりと振り返った。

――毎回、衣裳はどのように決めていくんですか?
中山:例えば、『少女とガソリン』の時はどうだったの?
伊賀:『〜ガソリン』の時は、キャラクターが結構はっきりしてたじゃないですか。松村(武)さんを上野っぽい感じにするか、浅草っぽい感じにするかみたいなディティールの違いというか(笑)。そういう具体的な擦り合わせをしましたね。でも今回は、例えば塗り絵があるとして「この色を塗ったらこういう感じですかね?」みたいに、感覚的な話をいろいろしました。それがすごくおもしろかった。稽古を見ている時から、この芝居の絶妙なニュアンスが上手く出るといいなとは思っていて。
伊達:今回の僕の衣裳のハーフコートとかもそうだけど、伊賀くんは普段は着ないものを選んでくれるからおもしろいよね。でもさ、着る人の顔とかがわからないと、やっぱりスタイリングはしづらいもの? 会ったこともないのに衣裳を選ばなきゃいけないこともあるよね。
伊賀:スチールとかは一瞬会って終わりということもありますからね。そのぶっつけ感が上手くいくこともあれば、あと1日あれば……と思うこともある(笑)。でもそれがスチールの醍醐味ですよね。舞台の醍醐味としては何回も会って決められるし、長い期間着てもらえるというか。今回の伊達さんの衣裳は、毎回そうなんですけど、俺から出てきたものだと思えないんですよね。服が勝手に揃ってきちゃったみたいな感じもするんです。
――伊賀さんは着せる立場として、演劇ならではのおもしろさはありますか?
伊賀:僕は二次元出身というか、基本的にはスチールの世界での仕事が多かったですからね。もちろん、うしろは安全ピンだらけでも、夢があるような衣裳はすごくいいなと思います。それから映画をやって、幅が広がりました。スチールは自分の中で見え方をコントロールできるけど、映画はカットがかかるまで、気になっても直せないですから。でもそれはそれで、役者さんがそのキャラクターになってやれるならいいと思うんですよね。むしろ生き生きしていくから。さらに演劇は、どんどん違う動きをするし、一回、一回、絶対に同じことがない。「なんておもしろいんだ!」と思いましたよ。スチールだったら修正できたり、映画だったらもう一回撮ることもできるけど、演劇は絶対に時間は戻ってこないですからね。
――今回は特に、衣裳ひとつでいろいろな感じ方がありそうですよね。
伊賀:今回初めて皆さんに持っていったときには「地味ですいません」って言いました(笑)。大体僕は派手なほうに行くほうなんで。
中山:地味って言われているけれども、僕用に抗ってこの衣裳を選んでくれたんだなという楽しみがあるんですよ。ジャケットのちょっとしたヘンさとかにそれが表れているというか。別に普通のスーツでもいいんだけど、ジャケットもズボンも靴もベルトもシャツも、全部違う店で集めてきて、ひとつのキャラクターを作ろうとしてくれているところに、違和感とおもしろさを感じる。だから着心地がいいし。この深刻にも取られかねない舞台に上がっていくときに、少し自分が浮く感じが楽しめるんです。僕も抗いながら何かを見つけていきたいと割と思ったりするので、ジャケットのヘンな部分を見つけたりすると、「伊賀くん、圭史にばれないようにこんなおもしろいことしてる」とか思う。今回「真面目に演技してるね」と思われている僕を、実は支えているというか(笑)。
伊賀:いきなり後半にソックスだけ変えるみたいな、「意味ないじゃん!」と思われるようなこだわりが、すごく楽しかったりするんですよね(笑)。

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