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2011/05/25 UPDATE

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INDEX 阿佐ヶ谷スパイダースのもうひとつの入り口。

『荒野に立つ』

中山祐一朗×伊達暁×長塚圭史 「阿佐ヶ谷スパイダース ミーティング 2」

阿佐ヶ谷スパイダースの1年半ぶりとなる本公演は、目玉を探す冒険譚!?新作『荒野に立つ』を掲げ、彼らは新たなステージに進もうとしている。それぞれの活動を経てホームに戻ってきた今、メンバー3人が思うこととはーー。

「珍しい3人が揃った」

--久しぶりのスパイダースミーティングですが、会うのも久しぶりですか?

長塚:『芝浦ブラウザー』という芝居を観に行ったときに隣が中山さんだったよね。

中山:転球さんと3人で並んで、同じ靴を履いて観たんだよね。転球さんが、「なんや、3人靴がかぶってるっていう?」って(笑)。

長塚: 確かに似たような靴を履いてた(笑)。

中山: それでそのときに伊達ちんとかヨーロッパ企画の人たち含めてみんなで飲みに行ってね。

伊達: 結構、3人揃うのは珍しがられるよね。

長塚: 公演以外だと、年に2回会うか会わないかだもんね。

伊達: ヨーロッパ企画の人たちが、飲み屋で写メを隠し撮ってたよ。

中山: 「阿佐ヶ谷スパイダースが3人揃ってる!」ってね(笑)。

長塚: その時に公演について少し話したよね。震災で状況が変わったりしてたから。

--『荒野に立つ』というタイトルがすごく印象的ですね。

伊達:西部劇みたいなタイトルだよね。

中山:久しぶりに圭史らしいタイトルが来たと思った。圭史がつけるタイトルって、最初はピンとこないんだけど、だんだんそれが時代に合ってくる感じがする。そういうのを若いときにはよくつけてた印象がある。

長塚:目玉の探偵の名前を使おうか悩んだんだけど、江戸川乱歩みたいになっちゃうかなと。それで、自分の中で話を整理していたら『荒野に立つ』という言葉が浮かんできて。でもこのタイトルをつけてからいろいろなことが起きているから、震災の話かと思われるかもしれないよね。だからチラシにはさらにセリフをキャッチコピーにして?目玉を探しに行く話?だということを前に出そうかなと。

--『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』の後なので、どんな作品になるか、ファンのみなさんはいろいろと憶測していると思うんですが。

伊達:この間、学園の話だって言っていたような気がするんだけど。

長塚:学生時代の話と現在の話、さらに目玉の探偵・謎郎と共に行くある種の特殊世界があるの。その3つの世界を進行させていこうかなと。

中山:なんかこう聞くとパラレルワールドみたいな感じがするじゃない? 妖怪とかも出て来そうな感じだし。なのに達哉から、「ワークショップをやるのでいい女の子がいたら推薦してください、学園ものなので女子高校生を」とか言われて、話変えちゃったのかなって焦った。でも今日話したら前と同じことを考えてるから、俺は何を焦っていたんだろうって(笑)。

「遠回りしてプロセスを探る」

--稽古はどのような形で進んで行くんですか?

長塚:みんな面倒臭がると思うんだけど、約1カ月半の稽古期間を取っています。前半のほうは台本の構成を追いかけるのではなく、断片をつなげていくようなことができればいいなと。僕の中でストーリーラインはあるんだけど、断片は断片として稽古していくというか。そして新しいことを付け加えていく。稽古が始まるまでに台本はある程度作ろうとは思っていて、稽古をしながら再考を重ねて6月中に形にして、7月の2週間でそれを高めていければいいなと。やっぱり自分が考えていることが基本的にキャッチーじゃないから(笑)、稽古の中でそれを変えていく方法がいいかなと。

伊達:意図的に1カ月半取ったの?

長塚:うん。最初の2週間はアイデアを共有する時間にして、そこからさらにみんなの発想を使って話を構築していくと、みんなも俺自身も楽しいと思う。自分の性質として理論的にものごとをつなげていくところがあるんだけど、今回の話にはそれがあまり有効ではないかなと。もっと気が散ってるほうがより話に集中できるから、その散り方を上手く探っていきたい。最初は飛び石で遊んでいるような状態にして、全体がふわっと浮かび上がって見えたときにおもしろくなるような、そんな感覚があるんだよね。

中山:この間一緒にやった小野寺(修二)さんとの作業も似た感覚だったなあ。小野寺さんはそれを飛び石じゃなくて、葉っぱと幹で表現してたんだけど、葉っぱから作品を作りつつも、最終的には幹を必ず存在させないといけないってよく言ってた。

長塚:とっ散らかすためには、そもそもの幹を持ってないとね。

中山:葉っぱをキレイにとか面白く演じようとする役者の作用が、圭史の想像力をくすぐると思う。それで幹をどうしようかというときに、役者と同じ目線でワークショップとかをやっていけたら、よりおもしろい飛び石の置き方が見つかるんじゃないかな。

長塚:そのプロセスがきちんと詰められれば、一週間でまとまると思う。キレイな台本があってそれを詰めていく作業もいいんだけど、自分が今、それをやりたいかって言えばそうではないから、少しプロセスを変えてみたい。

中山:でも最初の段階に時間をかけて遠回りするのはすごくいいと思う。

伊達:ほとんど知らない人ばっかりだから、どんな感じなのかさっぱりわからないけど、そこが楽しみだよね。

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