●作・演出
長塚圭史
●出演
池田鉄洋
内田亜希子
加納幸和
小島 聖
伊達 暁
中山祐一朗
馬渕英俚可
光石 研
村岡希美
山内圭哉
●東京公演:本多劇場 2010.01.21-02.14
主催:ゴーチ・ブラザーズ 助成:芸術文化振興基金 第20回下北沢演劇祭参加
●広島公演:アステールプラザ大ホール 2010.02.16
主催:TSSテレビ新広島
●福岡公演:ももちパレス 2010.02.18・19
主催:ピクニック
●大阪公演:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 2010.02.23・24
主催:関西テレビ放送/サンライズプロモーション大阪
●札幌公演:道新ホール 2010.02.27・28
主催:札幌えんかん
●新潟公演:りゅーとぴあ劇場 2010.03.03・04
主催:(財)新潟市芸術文化振興財団/NST新潟総合テレビ
●名古屋公演:愛知県勤労会館 2010.03.06
主催:東海テレビ放送/キョードー東海
●フライヤーより
渋谷のいつもの喫茶店、混ざり物のウイスキィを傾けようかという陰鬱な佇まいのそこに、日が暮れた頃に集まって、ああでもないこうでもないと語り合わしてからそろそろ2年が過ぎようというところ、千杯目の珈琲を目前にした私が、このままでは家族が心配するかもしれない、などと言い出したものだから、NもDも凄まじい剣幕で私をなじった。私はティースプーンなどを投げつけられながら、だったら貴様らはどうなんだと、持ち前の蛙のようなギョロ目で睨みつけると、連中、スプーンやら布切れなどを放るのをやめて、Nはべそをかいて寝袋に包まり込んでしまい、Dはしかめ面で夜天の星を数えて指で繋ぎ始めた。私も、既に一体いくつなのかもわからない女給仕に、千杯目の珈琲を頼み、「人生の意味、世界の意味ーこれを神と名付けてもいい」という遠い国の数学者の言葉を呟くと、寝袋の中でNが「神は不在だ」と溜め息のように漏らした。無限のように感じられる沈黙の中、千杯目の珈琲はいつまで経っても来なかった。と、星を繋いでいたDが立ち上がり、「しかし、ともするとそう難しくもないのかもしれない」と、いつの間にやら手にしていたラヴェンダー色のステッキをかざして回すと、空っぽの珈琲カップを押しのけるように古ぼけた漆黒の箱が現れた。Dは箱から恐ろしく大きなハサミを取り出すと、私の着ていた水玉の素敵なシャツをじょきじょきとやり出した。「やめたまい」と言い終わる頃にはすっかり切り終わって、針と糸でちくちくやり出した。「何をしておるのかね」とN。「人間を創っているのさ」とD。「布で人間は作れんよ」と言ったまま私は黙り込む。そんなことは誰にもわからない。ちくちくという音がする。私もNもその辺りの布をなんとなくじょきじょきし始めると、女給仕が、香ばしい匂いを漂わせて、千杯目の珈琲を運んで来た。
長塚圭史
池田鉄洋
内田亜希子
加納幸和
小島 聖
伊達 暁
中山祐一朗
馬渕英俚可
光石 研
村岡希美
山内圭哉
主催:ゴーチ・ブラザーズ 助成:芸術文化振興基金 第20回下北沢演劇祭参加
●広島公演:アステールプラザ大ホール 2010.02.16
主催:TSSテレビ新広島
●福岡公演:ももちパレス 2010.02.18・19
主催:ピクニック
●大阪公演:梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ 2010.02.23・24
主催:関西テレビ放送/サンライズプロモーション大阪
●札幌公演:道新ホール 2010.02.27・28
主催:札幌えんかん
●新潟公演:りゅーとぴあ劇場 2010.03.03・04
主催:(財)新潟市芸術文化振興財団/NST新潟総合テレビ
●名古屋公演:愛知県勤労会館 2010.03.06
主催:東海テレビ放送/キョードー東海
渋谷のいつもの喫茶店、混ざり物のウイスキィを傾けようかという陰鬱な佇まいのそこに、日が暮れた頃に集まって、ああでもないこうでもないと語り合わしてからそろそろ2年が過ぎようというところ、千杯目の珈琲を目前にした私が、このままでは家族が心配するかもしれない、などと言い出したものだから、NもDも凄まじい剣幕で私をなじった。私はティースプーンなどを投げつけられながら、だったら貴様らはどうなんだと、持ち前の蛙のようなギョロ目で睨みつけると、連中、スプーンやら布切れなどを放るのをやめて、Nはべそをかいて寝袋に包まり込んでしまい、Dはしかめ面で夜天の星を数えて指で繋ぎ始めた。私も、既に一体いくつなのかもわからない女給仕に、千杯目の珈琲を頼み、「人生の意味、世界の意味ーこれを神と名付けてもいい」という遠い国の数学者の言葉を呟くと、寝袋の中でNが「神は不在だ」と溜め息のように漏らした。無限のように感じられる沈黙の中、千杯目の珈琲はいつまで経っても来なかった。と、星を繋いでいたDが立ち上がり、「しかし、ともするとそう難しくもないのかもしれない」と、いつの間にやら手にしていたラヴェンダー色のステッキをかざして回すと、空っぽの珈琲カップを押しのけるように古ぼけた漆黒の箱が現れた。Dは箱から恐ろしく大きなハサミを取り出すと、私の着ていた水玉の素敵なシャツをじょきじょきとやり出した。「やめたまい」と言い終わる頃にはすっかり切り終わって、針と糸でちくちくやり出した。「何をしておるのかね」とN。「人間を創っているのさ」とD。「布で人間は作れんよ」と言ったまま私は黙り込む。そんなことは誰にもわからない。ちくちくという音がする。私もNもその辺りの布をなんとなくじょきじょきし始めると、女給仕が、香ばしい匂いを漂わせて、千杯目の珈琲を運んで来た。
●スタッフ
| 美術 | : | 二村周作 | 宣伝美術 | : | Coa Graphics+中山祐一朗 | |
| 照明 | : | 小川幾雄 | 宣伝写真 | : | 間瀬 修 | |
| 音響 | : | 加藤 温 | 人形製作 | : | 伊達中山長塚(め.ま.い) | |
| 衣裳 | : | 伊賀大介 | ||||
| 演出助手 | : | 山田美紀 | 票券 | : | 中柄毅志 | |
| 舞台監督 | : | 福澤諭志 | 小野塚 央 | |||
| 鈴木志織 | ||||||
| 美術助手 | : | 谷口 綾 | 広報 | : | 吉田プロモーション | |
| 照明操作 | : | 石井宏之 | Web製作 | : | 今城加奈子 | |
| 音響操作 | : | 藤本純子 | MONOLITH | |||
| 演出部 | : | 菅野将機 |
制作助手 | : | 大野志穂子 | |
| 渡邊千穂 | 木村 遼 | |||||
| 谷澤拓巳 | 小松川智美 | |||||
| 桂川裕行 | 稽古場進行 | : | 三浦 瞳 | |||
| 宇野奈津子 | 制作 | : | 伊藤達哉 | |||
| 衣裳部 | : | 高木阿友子 | ||||
| ヘアメイク協力 | : | 河村陽子 | 助成 | : | 芸術文化振興基金 | |
| 主催 | : | ゴーチ・ブラザーズ | ||||
| 小道具 | : | 高津映画装飾 | 企画 | : | 阿佐ヶ谷スパイダース | |
| 大道具 | : | C-COM舞台装置 | ||||
| 輸送 | : | マイド | ||||
| 稽古場 | : | ホリプロスタジオファクトリー | ||||
| SIMスタジオ | ||||||
| Workshop with | : | 安藤 聖 | ||||
| 市川しんぺー | ||||||
| 大堀こういち |
この公演についてもっとくわしく知りたい方は『About the Anti clockwise Wonderland』対談シリーズページへ。
・ SPIDERS INDEX ♯003 中山祐一朗×伊達 暁×長塚圭史
・ SPIDERS INDEX ♯004 伊達 暁×伊賀大介×中山祐一朗
・ SPIDERS INDEX ♯005 福澤諭志×二村周作×長塚圭史
・ SPIDERS INDEX ♯003 中山祐一朗×伊達 暁×長塚圭史
・ SPIDERS INDEX ♯004 伊達 暁×伊賀大介×中山祐一朗
・ SPIDERS INDEX ♯005 福澤諭志×二村周作×長塚圭史






















